「ECサイトの写真の質を上げて、売上アップに繋げたい!」
この記事はそんな方のための記事です。ご承知の通り、ECサイトの「写真の質」は非常に重要です。写真の質を高めるためには、自社でできる努力、業者に依頼して質を高めるなど、様々な方法があります。
この記事では、写真の撮り方を中心にご紹介しておりますので、ぜひ参考になさってください。
ECサイトにとって商品写真が重要な理由
先ほどもお伝えした通り、ECサイトにとって写真の質は非常に重要です。ここでは改めて、「ECサイトにとって商品写真が重要な理由」をご覧ください。
ECサイトにとって商品写真が重要な理由は下記の5つと考えています。
- 視覚的な判断基準になる
- 商品の魅力が伝わりやすい
- 文字に比べて伝えられる情報量が多い
- 利用シーンがイメージしやすい
- 比較しやすい
ECサイトにおいて、写真はユーザーにとって視覚的な判断基準となります。写真は、商品の魅力をユーザーに伝えやすくします。そして、商品のデザインや色合い、形状などは文字の説明よりも、写真を1枚掲載する方が多くの情報を伝えることが可能です。
人間の脳はテキスト(文字)のみによる理解度が7%、画像(視覚)による理解度が55%といわれています。つまりテキストのみの商品紹介よりも、テキスト+写真の方が、理論上、理解度が63%となり、約9倍もユーザーに伝わりやすいのです。
この脳の特性を利用して、商品の活用シーンを写真で表現するなど、ユーザーにより丁寧に使い方を写真で伝えることによって、購入を促すことが可能となります。
ECサイトの売上を上げる写真の撮り方・ポイント
では、次にECサイトの売上を上げるための写真の撮り方・ポイントを3つご紹介します。
- 写真全体を明るくする
- さまざまな角度から商品を撮影する
- 商品を使用しているところを撮影する
1. 写真全体を明るくする
1つ目のポイントは「写真全体を明るくする」です。明るい写真は、食べ物なら美味しそうに見え、洋服なら清潔でオシャレに見えやすい効果があります。このような理由から、写真全体を明るく見せるように撮影するのが質を高めるポイントの一つです。明るい場所で撮る、照明を使うなど工夫して撮影しましょう。
2. さまざまな角度から写真を撮影する
2つ目のポイントは「さまざまな角度から写真を撮影する」です。1ショットだけでなく、複数の角度から写真を撮影するのが、ECサイトの売上をあげる写真の撮り方・ポイントです。実店舗でショッピング中にお目当ての商品があった時、手に取ってくまなく商品を見るお客様の行動を想像して、それを写真で表現するとよいかもしれません。
3. 商品を使用しているところを撮影する
3つ目のポイントは「商品を使用しているところを撮影する」です。その商品の使用シーンを撮影するのがポイント。女性のバッグを例にすると、モデルにバッグを身に着けてもらったり、バッグの中に財布やタオル、化粧品などを入れて使い方を具体的にイメージできるように撮影しましょう。
スマホでオシャレな写真を撮るには
それではここで「コラム」として、スマートフォンのカメラ機能で「オシャレな写真」を撮る方法をお伝えします。そのためにはまず、スマホカメラの特性を理解しましょう。
スマホカメラには、大きく分けて3つの特性があります。
- 光センサーが小型
- デジタルズーム機能
- レンズがワイド撮影に適している
スマホの特性1. 光センサーが小型
スマホカメラは小型なため光センサーが小さく、光を感知する力が強くありません。そのため、暗いところでは写真がザラザラな印象になってしまいます。またスマホカメラのフラッシュ機能は、部分的に光を当てることしかできないので、白とびした写真が出来上がってしまう可能性が高くなります。
スマホの特性2. デジタルズーム機能
スマホカメラのデジタルズーム機能は、画像を処理して無理に大きく見せているので、ズームしすぎると画像が劣化してザラザラとした写真になってしまいます。
スマホの特性3. レンズがワイド撮影に適している
スマホカメラの標準レンズは、ワイド撮影できるようになっているのでレンズの特性上、近づいて撮影すると写真の端が歪んでしまいます。
上記特性をご理解いただいた上で、スマホカメラでオシャレに撮影する3つのポイントを解説していきます。
- 明るい撮影場所を探す
- 背景色と小物を意識する
- 商品に対して平行にカメラを持つ
オシャレに撮影!ポイント1. 明るい撮影場所を探す
1つ目のポイントは「明るい場所を探す」です。
先ほど「スマホカメラの特性」でもお伝えした通り、スマホカメラは暗さが苦手です。そのため、明るい撮影場所を探す必要があります。写真撮影で一番重要なのは「自然光」。明るい室内でかつ直射日光が当たらない場所がベストです。直射日光が当たると商品の影が色濃くでてしまい、写真の見た目にも影響がでやすくなります。
※自然光でも影が気になる場合
直射日光でなくても影が気になる時は「レフ板」を使ってみましょう。入ってきた光をレフ板で反射させて、商品の影の部分に光を当てて影を消す(もしくは限りなく薄くする)ことが可能です。
オシャレに撮影!ポイント2. 背景色と小物を意識する
2つ目のポイントは「背景色と小物を意識する」です。商品が白である場合を除いて、背景色を「白」にすると商品がくっきりと表現されて見やすくなります。また、商品イメージによって背景色を決めることも大事なポイントのようです。
※例
ピンク・・・温かい印象
水色・・・清潔感
黒・・・高級感
次に意識したいのが、商品を引き立てるようなアクセントになる小物を用意することです。ECサイトに掲載する商品のみを写すよりも、小物とコーディネートして撮影した方がオシャレで良い雰囲気に見せることが可能です。
※例
商品+花
商品+観葉植物
商品+その商品に関連した小物
オシャレに撮影!ポイント3. 商品に対してカメラを平行に持つ
3つ目のポイントは「商品に対してカメラを平行に持つ」です。商品は角度によって印象が変わります。真上や真横からのように、商品に対して平行に撮影すると視点が安定し、ユーザーにも安心感を与えやすいです。
【ワンポイントアドバイス】自社EC以外での出店をお考えの方へ
自社ECでは写真のルールはそれぞれの会社でのものになるかと思います。しかし、Amazonや楽天にはそれぞれ商品画像に一定のルールが設けられていますので事前に確認しておくことをオススメします。他のECモール出店なども検討されている場合も同様に、各モールの商品画像のルールを確認しておくことで、撮影する写真の汎用性が高まります。自社サイト用に撮影した写真がモールでは使えないとなると、撮り直しなどの手間が増えるので、あらかじめ確認しておくとよいと思います。