インスタコマースとは?ECサイト担当者が押さえておくべきトレンドワードを解説

2019-09-12 00:00:00 / 最終更新日:2019-12-26 14:20:53

「インスタコマースって何?」


インスタコマースとは、一言で言うと、その名の通り「Instagramを使ったインターネット上の取引のこと」です。この記事では、インスタコマースというECのトレンドワードについて解説します。


この記事をお読みになっているあなたもECサイトのトレンドを普段からチェックされていることと思います。きっと、その中で「インスタコマース 」という言葉に出会ったのではないでしょうか? SNSのトレンドであるInstagramを利用した商品販売は、ECサイトを運営している方からすれば無視できないはず。


この記事ではインスタコマースの種類やメリット、導入方法など解説しています。また、EC-CUBEでのインスタコマースについてもお伝えしています。ぜひご参考になさってください。

インスタコマースとは? 2つのインスタコマースを紹介

インスタコマースとは何か? 冒頭でお伝えした通り、インスタコマースとは、一言で言うとその名の通り「Instagramを使ったインターネット上の取引のこと」をいいます。Instagram内で情報発信を行い、そこからECサイトに誘導する手法ともいえます。


ここで2つのインスタコマースを紹介します。以下でそれぞれの特徴を解説していきます。

 1.Shop Now 


Shop Nowは、Instagramが提供するショッピング機能のことで、Instagramアプリ内の投稿写真から直接ECサイトの商品ページへ誘導可能です。FacebookとInstagramのアカウントがあれば、無料で利用可能です。

 2.ストーリーズ


ストーリーズの投稿から直接ECサイトの商品ページへ誘導できる機能。Instagramのアカウントがあれば無料で利用可能です。Instagramのアプリ内で24時間限定で投稿を公開可能。ただし、利用条件はビジネスアカウントでフォロワー数1万人以上です。

Instagramのショッピング機能を利用する4つのメリット

1.無料で導入できる 


「Instagramのショッピング機能を利用するメリット」の1つ目は「無料で導入できる」こと。Instagramショッピング機能は、使用条件を満たせば無料で導入することができます。ECサイトの導入を検討している方だけでなく、すでにECサイトをお持ちの方でも、Instagramのショッピング機能がどういうものなのかを、無料で試すことができます。

 2.視覚的な情報提供が可能 


2つ目のメリットは「視覚的な情報提供が可能」です。Instagramは画像や動画がメインなので、視覚に訴えかけるような情報を提供できます。動画の情報量は、テキスト・静止画だけのコンテンツの5,000倍ともいわれているので、商品情報をユーザーに伝えやすくなります。

そのため、ライブコマースに近い販売をインターネット上で行うことができます。Instagramのインフルエンサーが紹介した商品が、即時売れるのもその効果によるところが大きいといえるかもしれません。

 3.購入までのステップが簡単 


3つ目は「購入までのステップが簡単」です。Instagramでの販売方法は、タグを利用して投稿画像に商品URLをつけるだけです。少ないステップで、スムーズな商品購入が可能なのです。商品が購入しやすいため、「数量限定」や「タイムセール」など限定に弱い消費者心理を掛け合わせると、高い販売効果が期待できます。

せっかく欲しいと思っても、購入までの手順が多いと途中で購入するモチベーションが下がってしまいます。Instagramのショッピング機能では、ユーザーの「欲しい!」というモチベーションを保ちながら、商品の詳細や購入ページに辿り着けるので、購入する確率を高めることができます。

 4.ターゲットの設定がしやすい 


4つ目は「ターゲットの設定がしやすい」です。Instagramのメインユーザーは20~30代の女性なので、あなたの提供する商品やサービスが20~30代女性のユーザー層にマッチしている場合、それらが購入される可能性が高くなります。

Instagramショッピング機能の審査について

では、ここからは「Instagramショッピング機能の審査」について解説します。Instagramショッピング機能を利用するにあたっては、アカウント審査があります。具体的な審査方法は非公開となっているようですが、Instagram公式HPに掲載されている「Instagramショッピング機能を始めるための条件」を満たせば利用可能になる可能性は高いです。


以下がその条件となります。

 1.ビジネスの所在地

 2.有形商品の販売

 3.Facebookコマースポリシー

 4.ビジネスプロフィール

 5.Facebookページ

 1.ビジネスの所在地 


1つ目の条件は「ビジネスの所在地」です。Instagramのショッピング機能が使えるのは、世界75ヶ国のマーケット限定ですので、その対象国にビジネスを構えている必要があります。「日本」であれば問題ありません。

 2.有形商品の販売 


Instagramショッピング機能では、物理的に目に見える商品が取り扱い対象となっています。無形商品(セミナーや講座)は販売不可です。

 3.Facebookコマースポリシー 


FacebookやInstagramでコマース商品として取り扱うものは、Facebookに規定されているコマースポリシーやコミュニティ規定に準ずる必要があります。

【参照】Facebookコマースポリシー

 4.ビジネスプロフィール 


Instagramショッピング機能を利用するには、ビジネスアカウント(事業者アカウント)の登録をしてビジネスプロフィールを作る必要があります。

 5.Facebookページ 


Instagramのショッピング機能を導入するためには、InstagramのアカウントとFacebookページを連結させる必要があります。Facebookのアカウントを持っている人なら誰でも作ることができます。

Instagramショッピング機能を導入する方法

では次に、Instagramショッピング機能の導入方法について解説します。以下の順に沿って解説していきます。

 1.ビジネスアカウントに切り替える

 2.Facebookに商品を登録する

 3.アカウントの審査

 4.ビジネス設定を有効にする

 5.投稿画像にタグ付け

 1.ビジネスアカウントに切り替える 


事前に作成しておいたビジネスアカウントに切り替えます。

Instagramの「設定」→「アカウント」→「事業者アカウントへの切り替え」で行うことができます。

 2.Facebookに商品を登録する 


次に、Facebookページに商品を登録します。


<Facebookページにショップタグを追加>

「設定」→「ページを編集」→「タブを追加」→「ショップ」


<ショップセクションを設定します>

「ショップ」→ショップセクションを設定に同意し「次へ」をタップしてください。

そして、別のウェブサイトで清算を選択→「日本円(対象通貨)」を選択→「保存」


<商品の登録をします>

「Facebookページ」→「ショップ」→「商品を追加」から商品情報を入力

 3.アカウントの審査 


アカウント審査は、Facebookページに商品を登録すると自動で開始されます。審査には数時間から数日かかる場合があり、審査に通ると連結されているInstagramのアカウントでInstagramショッピング機能が使えるようになります。

 4.ビジネス設定を有効にする 


審査通過後、ビジネスページからInstagramショッピング機能を「有効」に設定します。


「プロフィール」→「設定」→「ビジネス」→「ショッピング」→「次へ」→

製品カタログを選択して、ビジネスプロフィールにリンク→「完了」


以上を行うと、ビジネス設定が有効になります。

 5.投稿画像にタグ付け 


ショップ設定が完了すると、Instagramの投稿やstoryに製品タグを追加できるようになります。画像を選んで文章を書いたら「製品タグ付け」。するとFacebookページに登録しておいた商品一覧が出てくるので、該当商品を選択して完了です。

まとめ

以上、インスタコマースについての解説記事でした。今回は、インスタコマースの種類や利用メリット、Instagramのショッピング機能の審査・導入について解説しました。冒頭でもお伝えした通り、SNSのトレンドであるInstagramを利用した販売は、ECサイトと運営している方からすれば無視できないものではないでしょうか。

SNSのトレンドであるInstagramでプロモーションを仕掛けるのは、マーケティングをする上で必須かと思います。ぜひECサイトのトレンドをキャッチし、ECを成功させてくださいませ。

当サイトでは、これからも定期的にECサイト関連の情報発信をしていきますので、ぜひチェックしてください。